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パリの最新情報をお伝えします。numero 20

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パリの犬シリーズ・・・ギャラリーヴィヴィエンヌ前で寝ていた犬

03/10/01に撮影  

ラ フォンティーヌのある横浜の時刻はです。

リュディのあるフランスのパリの時刻はです。

最近の愚痴…

 夏休みが明けて早1ヶ月、パリはすっかり秋です。 秋と言えば…食欲! は、
横においておいて、ちょっと高尚に’芸術’としておきましょう。 秋で芸術で、何
が愚痴?と思われるかもしれませんが、アトリエのある、21番地 
アヴェニュー ドゥ メーヌの住人は、パリ市に対して、心底不満だらけでいるのです。

 事の発端は、去年のこと。 何十年と、この通りにアトリエを構えていた、ブラジル人のアーティスト
クラッシュベルグさん(2,3年ほど前にパリ市が主催した、シャンゼリゼ大通りにずら〜っと、彫刻作品を展示するという企画にも参加)が、
自分の作品とアトリエをパリ市に寄付する申し出をしたことからです。
 
 パリ市庁舎にて、セレモニーまで行なわれ、私達も出席、市長のドラノエ氏のお礼の言葉もしっかり聞いたにもかかわらず…
ちょっとこんがらがった話しですが、彼の作品の展示スペースを通りの中に作るにあたって、私達花屋のスペースの一部と、
隣の美術館のスペースを交換して、通りの奥まったところの一番美しいところが、’レスパス クラッシュベルグ’と
なるはずで、本来なら今頃ば、大掛かりな工事も済み、11月はじめのオープニングを待つばかりのはず! 
なのに 6ヶ月もたつのに、未だパリ市(大家さんなので)からの契約書すらきていない始末…

 契約書がなかったら、工事ができるはずもなく(自費で工事をした後に、やっぱりこの話はなかったことに…
なんていうことも多いにありうるので)、展示会の企画をもうすでにして、招待状まであちこちに送ってしまっている美術館が
パニック状態になっているのはもちろん、私達も引越しをするのかしいないのか、工事はいつするの???という宙ぶらりん状態。
クラッシュベルグさんはもう80いくつの高齢で、病気だと言うのに… 
彼はなんとブラジルに彼の美術館まであって、そこからの作品の輸送費も全部自分で持つとまで言っていたのに!!!
 
 パリ市の言い分は、’お金がない’とか、連絡をとるたびに担当者が変わって、’一昨日書類を見たばかり’???とか… 
信じられない話しなのです。
人を馬鹿にするのも限度と言うものがあると思うのです。 クラッシュベルグさんの善意は完全に踏みにじられています。
 
 パリ市は、ご存知の通り、最近セーヌ川に砂浜を作るとか、徹夜のイベントを催すとか、大掛かりで派手な行事を多く行っています。
それはそれで、喜ぶ人もいるのでしょうが、どう考えても、その時だけ楽しいというイベント事に何百万とお金を使うより、
美術館のような長い目で見たとき、財産となることにもっと力を入れていくべきだと思うのですがどうでしょう?

 前述のイベントにしたって、恩恵を受けたのはほんの一握りの人
(だって、夏のパリなんて、観光客以外誰もいないじゃないですか!)であって、単なるウケ狙いなのではと疑ってみたくもなります。 
しかも、それを誰が払っているの?といったら、市民なのですよね。
 
 そんなこんなで業を切らした美術館は苦肉の策で、スペースの半分だけの工事を始めたものの、やっぱり中途半端。
毎日郵便受けを覗きつつ、ため息ばかりです。 困った話しなんです。本当に。

 ここまで、書いたら、ちょっとすっきりしました。
私事ですみません。 でも、パリっていったら、芸術の都!とかいわれているじゃないですか!!!
でも本当は違うんだよ!って、声を大にして言いたいのです。 私達のいるアトリエにしたって、10年前には、
取り壊して新しいアパートを!という話しがあったのを、皆で反対運動をして、ようやく守ったのですから!!! 

 この先、通りはどうなっていくのでしょうか?少なくとも、工事は? またなにか進展があったらお伝えしますね。


工事現場とリュディの位置関係を表現しようとしたら 横に長〜〜〜くなってしまいました。横スライド m(_ _)m


 
 オペラ座界隈にある昔のアーケード’ギャラリーヴィヴィエンヌ’の
中にあるブティックの前で寝ていた犬。
きっとお店の犬なんでしょうね。
日本からの女の子達に囲まれて、写真を撮られても、
驚く様子もまったくなく、いたってマイペースな犬でした。 

 

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次回をお楽しみに!